海外送金にはわからないことや不安が付きまとうものです。
ここではあなたの不安が少しでも取り除けるよう海外FX会社から国内銀行への海外送金による出金について解説しています。
*なお情報は2017年1月1日のもので、手数料等が変更になってる場合がありますのでご利用の時は着金する銀行のHPをご確認してください。
海外からの国内銀行へ送金の流れ
海外から送金する時にかかる手数料
海外の金融機関から国内銀行への海外送金は、以下の手数料がかかります。
(円→円、外貨→外貨、外貨→円など通貨の組み合わせによっては異なります。)
・送金する海外の送金元銀行へ支払う送金手数料
・中継銀行手数料(コルレス手数料)
・リフティングチャージ(同一通貨で送金する場合)
・円為替取扱手数料(円で送金して円口座に入金する場合)
・被仕向(ひしむけ)送金手数料
・外国為替手数料(外貨口座の資金を円で出金する場合)
それぞれの手数料の説明
送金する海外の送金元銀行へ支払う手数料
送金元銀行で異なります。
この手数料を負担してくれる海外FX会社もあります。
中継銀行手数料(コルレス手数料)
海外送金を仲介した銀行でかかる手数料です。
送金元銀行と受取銀行にコルレス契約がない場合は、コルレス契約のある銀行に中継してもらう必要があり、その中継銀行に支払う手数料のことです。
コルレス手数料は実際に中継銀行が使用されるか否かによって発生の有無が異なり、またその手数料も銀行によって異なります。
(国内銀行から海外銀行へ送金する場合)
コルレス手数料はトラブルの元になりやすいため、ホームページや窓口などで中継されるかどうかを確認しておけば安心です。
また手続きの際には、どの国のどの銀行を中継銀行にするのかを伝える必要があります。
リフティングチャージ
送金通貨と受取通貨が同じ通貨の場合に発生する手数料です。
円為替取扱手数料
海外からの円建て送金を取り次ぐ国内銀行の手数料です。
被仕向(ひしむけ)送金手数料
海外からの円建て・外貨建てにかかわらず送金を取り次ぐ手数料のことです。
金額は無料から送金金額の5%又は最低2,500円と銀行によって異なります。
*ソニー銀行や新生銀行、SMBC信託銀行ではこの被仕向送金手数料が無料です。
海外からの被仕向送金で国内他行を経由してきたものには、別途取扱手数料として1,500円が加算される場合もあります。
外国為替手数料
外貨で国内の円預金へ送金した場合に、ドルやユーロなどの外貨を円に交換する時に金融機関に支払う手数料のことです。
受取銀行に着金した日の公示TTBレート(対顧客電信買相場)にて換算した円貨額で入金されます。
海外の金融機関からの送金のケースによる手数料の違い
海外の金融機関から外貨または円で送金して、日本国内銀行の円預金または外貨預金口座で受け取る場合にはケースによって手数料が異なります。
CASE1
円建てで送金、日本国内銀行の円預金口座で受け取る場合
1.送金元銀行へ支払う手数料
・海外で外貨を円に交換する場合は為替両替手数料
・送金手数料
2.中継銀行への手数料
・送金元銀行と受取銀行にコルレス契約がない場合には、中継銀行手数料(コルレス手数料)がかかります。
3.国内銀行の手数料
・円為替取扱手数料として送金金額の5%(最低2,500円)
・被仕向送金手数料(無料から送金金額の5%又は最低2,500円と銀行によって異なります。)
*被仕向送金手数料は銀行によって金額に違いがあり、例えば大手メガバンクは1,500~2,500円で、ソニー銀行や新生銀行、SMBC信託銀行では無料です。
CASE2
外貨建てで送金、日本国内銀行の外貨預金口座で受け取る場合
1.送金元銀行へ支払う手数料
・送金手数料
2.中継銀行への手数料
・送金元銀行と受取銀行にコルレス契約がない場合には、中継銀行手数料(コルレス手数料)がかかります。
3.国内銀行の手数料
・リフティングチャージ(送金金額の5%又は最低2,500円/25米ドル)
・被仕向送金手数料(無料から送金金額の5%又は最低2,500円と銀行によって異なります。)
*被仕向送金手数料は銀行によって金額に違いがあり、例えば大手メガバンクは1,500~2,500円で、ソニー銀行や新生銀行、SMBC信託銀行では無料です。
CASE3
外貨で送金、日本国内銀行の円預金口座で受け取る場合
1.送金元銀行へ支払う手数料
・送金手数料
2.中継銀行への手数料
・送金元銀行と受取銀行にコルレス契約がない場合には、中継銀行手数料(コルレス手数料)がかかります。
3.国内銀行の手数料
・被仕向送金手数料として1,500~2,500円
・外貨を円に交換する外国為替手数料(入金日の公示TTBレートにて換算した円貨額で入金)
海外送金にかかわる手数料は非課税となり、消費税はかかりません。
その他の注意点
マイナンバー提出
海外送金を利用する場合、銀行によってはマイナンバーを提出する必要があります。
税務署からのお尋ね
海外送金を行うと税務署から「お尋ね」が自宅に届く場合があります。
これは日本国内金融機関は100万円以上の国外送金等があった場合に税務署に報告する義務があり、「海外送金等に関するお尋ね」とは法的拘束力がなく税務署への協力のお願いで、 申告漏れを把握するための質問状のことです。
「お尋ね」が来た場合は正直に「為替取引(FX)の収益金です。」と回答すれば問題ないです。
また海外送金の受取り銀行から確認の電話がかかってくることがありますが、これも正直に「為替取引(FX)の収益金です。」と答えればよいです。
送金先銀行の選定
地方銀行によっては海外送金業務そのものに慣れていないこともありますので、大手銀行の方が手続きがスムーズに進みやすいです。
出金書類の記入方法
海外送金をする時にサイト内などで記入する項目の解説です。
受取人名(Beneficiary Name)
ローマ字で記入します
(例)tarou tanaka
送金区分(Remittance Type)
電信送金はTelegraphic Transfer
取扱通貨(Currencies)
日本円:JPY 米ドル:USD ユーロ:EUR 英ポンド:GBP 豪ドル:AID NZドル:NZD カナダドルCAD スイスフラン:CHF 香港ドル:HKD 南アランド:ZAR スウェーデンクローナ:SEK 他
受取人の住所
英文表記で記入します
(例)神奈川県横浜市中区武蔵野1-1-1 武蔵アパート205号室の場合
#205 musasi-apart 1-1-1 musasino naka-ku yokohama-si kanagawa-ken となります。
受取人の銀行口座番号/IBAN(Beneficiary’s Account Number/IBAN)
0397-012-0123456
0397:銀行コード(ここでは新生銀行の0397を記入しています)
012:口座のある支店番号
0123456:口座番号
IBAN:記入不要です。
*記入欄が短い時は銀行コード0397と支店番号012を省略しても手続きは可能です。
※IBAN (International Bank Account Number)アイバンとは
受取人が口座を保有する銀行の「所在国、銀行名、支店名および口座番号」を特定可能な国際規格コードで、国ごとに最初の2桁のアルファベットと桁数が固定されているコードのことです。
IBANやABA、ROUTING、SORTなど海外で使用されている番号は日本で使用されていません。
海外の金融機関から日本の銀行へ送金する場合は、スイフトコードかスイフトコードの末尾に3桁の支店番号を加えたビックコードで送金可能です。
受取人取引銀行(Beneficiary’s Bank)
各銀行のHPにて英文表記を確認してください。
SWIFTコード
SWIFTコードは下記要素で構成されています。
4文字:金融機関コード
2文字:ISO国名略号
2文字:所在地コード
銀行所在地(Address)
東京都中央区銀座1-1-1の場合
1-1-1 Ginza Chiyoda-ku Tokyo Japan
支店名(Branch Name)
銀座支店の場合
Ginza, Branch
支店コード(Branch Code)
000
中継銀行(コルレス銀行)(Correspondent Bank)
SWIFTコードを記入します。
中継銀行名
英文表記の銀行名を記入します。
・外国為替証拠金取引及びCFD取引は重大なリスクを伴い、すべての投資家に適しているわけではない高水準のリスクを伴います。
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